自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

癇癪が頻繁に起こるケースについて③

 

https://www.aroeasd.work/entry/2019/09/26/154054

 

https://www.aroeasd.work/entry/2019/09/26/163923 

 

 

 

今回が③となります。

 

 

前回は、適切な要求場面を教えるという記事でした。

その他、どのような方法があるでしょうか?

 

ママさんの対応の1つに無視をするという対応がありました。

 

今回は、この無視の対応について考えていきたいと思います。

 

 

みなさんは、お子さんの望ましくない行動について、無視をして対処をしたことはありますでしょうか?

 

あるお医者さんが書いている、自閉症のことについて書いた某書籍では、問題行動には基本的には無視をしてください。と書いていました。

 

しかし、私はそうとは思いません。これは、応用行動分析学(ABA)の観点で話をしていきます。

 

ABAでは、無視という対応を消去といいます。

 

消去は、問題行動に対する1つの方法として紹介はしております。

ただし、重大な注意事項があります。

 

それは、本人の問題行動について、誰も、どんな時も、完全に、同じように一貫して対応しなければならないということです。

 

そのために、消去の対応をする際は、本人の問題行動に関わる全ての人に、同様の対応をするように周知をさせ、同じようにどんな時でも同様の対応をしていかなければならないということなのです。

 

そして、いつか消失するであろう問題行動をひたすら徹底的に計画的に消去しなければならないということなのです。

 

これを長期間継続し、やっと消去が成立するということです。

 

 

どうでしょうか?

ここまで読んでみて、果たして消去の対応をできますでしょうか?

 

 

例えば、公共の場で問題行動が起きた時に、消去の対応をした場合、どうなるでしょうか?

 

周りの目はすごく気になると思います。

もしかしたら、周りの目に耐えられなくなって、

もしかしたら、見かねた誰かが母の代わりに、本人さんへ声を掛けてしまうかもしれません。

そうしたら、今まで積み上げてきた消去の対応が、やり直しとなってしまいます。

 

 

消去の対応をした時に、もう一つの副産物があります。

それは、消去バーストの反応です。

 

消去バーストとは、問題行動を起こし、消去の対応をしたという状況に対して、お子さんがさらに周りの注意を引くために、行動が激しくなり拡大することです。

 

今回のケースでは、もしかしたら、消去バーストとなった状態で、諦めて他の対応をしたことで、

「この癇癪をしたら、反応してもらえる」

ことを学習したことも可能性として、考えられます。

 

そして、次回も同じように、、、、、、、

の繰り返しもあるかもしれませんね。

 

 

 

では、消去をするなと言われて、どうすればよいか?となります。

 

前回は、要求を学習してもらうという対応を紹介しました。

 

その他、考えられることとして、

例えば、消去は無くす。ですが、それよりは、代替えの行動を教える。というニュアンスの考え方がやはり望ましいです。

 

例えば、夜に暗い時間に外に出たいという要求があったとする。

その際、ただ単純に「外が暗いからダメだよ」という話をしても、なぜ外が暗いとダメなのか?という関連付けが難しいのです。

であれば、「ダメ」という答えよりは、「今はこれで遊ぼうね」という伝え方のほうが、まだ納得はしやすいです。

 

他の場面でもそうですが、否定的な返答というのは望ましくありません。肯定的な答え方を意識していきましょう。

 

 

次回は、視点を変えた見方で本人さんを支えていくことについて触れていきたいと思います。